NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)東京市ヶ谷クラブの公式サイト

VOl.2.5 【番外編】現場が第一。

今回は番外編です。

先日の関西で発生した地震災害救援活動に参加したクラブメンバーに話を聞いてきました。

 

新入生の彼が活動を通して感じたこととは果たして?

 

 

藤田:まず自己紹介を、お願いします。

 

塚原:東京市ヶ谷クラブ1年の塚原幹斗です。

 

藤田:お願いします!今回は広報誌の番外編ということで、災害救援に行った人たちにインタビューしようと思って、こういう機会を持たせてもらったんだけど…今1年生だよね?

 

塚原:1年生です。

 

藤田:災害救援に行こうと思ったきっかけっていうのは何だったの?

 

 


塚原:初夏トレの時から、どこかで災害が起きてしまったら駆け付けたいなっていうのを強く思っていたことです。その後結構すぐ災害が起きて、正直心の準備ができてなかったんですけど…

※初夏トレ...新入生に向けて行うイベント。各活動に参加するための研修や、IVUSAについてを学ぶことができる他、他大学の友人や先輩とも交流できる。

 

藤田:そうだよね、いきなりだもんね。初夏トレが6月で行ったのが7月。

 

塚原:本当にびっくりしました。ニュースを見てたら、現地の人達が一人でも多くの人手が欲しいって言っていたので、それに後押しされて行くのを決めました。


藤田:えっと、具体的にはどこに行ったんだっけ?


塚原:大阪の茨木市です。


藤田:なるほど。それで、この前いざ活動に行ったわけじゃん?現場に立ってみて印象に残っていることってある?


塚原:最初着いた時は災害が本当にあったのかよく分からないくらい街並みが綺麗で、大きな損壊とかは無かったんですけど、


藤田:あっ、そうなんだ。


塚原:それで活動を始めてヒアリングをしたんですけど、一軒一軒お宅に「何か地震で困っていることは無いですか」っていうのを聞いて回っていくうちに、お宅の方々から「家の中が散らかっている」などの声を聞くことができました。今は大丈夫って仰ってくれたんですけれど、例えばそういうことが一人暮らしのお年寄りのお宅で起きてたらっていうことを考えるとまだ困っている人がいるかもしれないっていう状況です。やっぱり一人でも困っている人がいる可能性があるなら、これからも行かないといけないんじゃないかなって思いましたね。

 

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藤田:なるほどね。でもそうやって一人一人回っていく中でさ、そもそも話をしてくれない(できる状況にない)方もいたんじゃない?


塚原:中には。地震当時の話を僕たちにしてくれた方もいらっしゃったんですけど、その話している様子からやっぱり結構ショックが大きかったんじゃないかなって感じています。


藤田:そうだよね。だってもし急に今ここで地震が起こって生活が変わったりしたらって簡単には想像できないよ…変わりすぎて現実味が湧かないとかそういうこともあるのかなあ。


塚原:そうですね。あの辺って元々あんまり地震が無いらしくて、震源がうちの近くと知って驚いたっていう方もいらっしゃいましたね。

 

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藤田:ちょっと話変わるんだけど、出身ってどこ?


塚原:神奈川の横浜です。


藤田:あ、横浜?俺も横浜だよ!じゃあ東日本大震災も、もちろん経験してるんだよね。


塚原:はい。


藤田:あれもさ、当時塚原くんが小学生で俺も中一だった時だけど、すごかったよね…実際災害の現場に行って、戻ってきて、何か心掛けようとかそういう風に思ったことってある?


塚原:いつ来るか分からない地震に対して、ある程度の注意を払っておくことが大事なんじゃないかと思いました。


藤田:大事だよね…俺もそうは思うんだけどさ、思っててもなかなか行動に移すのって難しくて…でも塚原くんは災害救援活動に行くっていうことをしたわけで、行動力があるなってすごく思った。

ちなみにもうすぐ夏プロもあるわけだけど、何か参加するの?

※夏プロ...夏休みを利用して、泊まりがけでその地域の様々な社会問題の解決に取り組む活動のこと。

 

塚原:はい。東日本に。

※東日本...IVUSAの活動の一つ、「東日本大震災復興支援活動」のこと


藤田:あーじゃあそれも結局災害救援系ってことかな。東日本だと、今はほぼ復興したとか時々聞いたりもするけどさ、実際どうなんだろうね…


塚原:自分はまだ行ったことないんで詳しい状況とかは分からないんですけども、プロジェクトの班ミーティングとかをしている時に去年も活動に参加した班長さんが、まだやっぱり自分の住んでいた場所に帰れなくて困ってる人がいるっていう話をされてました。そういった面も含めてやっぱり行ってみないと分からないなと。


藤田:そうだね。俺も今は西伊豆しかプロジェクト行ってないんだけど、やっぱり現地に行って初めてわかることってすごい多いよね。IVUSA7か条の中にも「現場が第一」ってあるくらいだから。そういうところはほんとに大事にしていって欲しいと思う。

西伊豆...IVUSAの活動の一つ、「静岡県西伊豆町活性化活動」のこと

※IVUSA7か条...IVUSA会員の行動規範。「現場が第一」は第3条です。

 

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じゃあ最後に、これから災害救援に行こうかなって思ってる仲間にメッセージを。


塚原:一番伝えたいのは、悩んでるならほんとに行ってほしいってことです。行って初めて分かることって絶対にあるし、逆に行って何も得られなかったなんてことは絶対に無いと思うので。


藤田:志帆と龍介も第1号のインタビューで似たこと言ってたね。これからも期待してます。

※こちらもご覧ください→ Vol.1 新歓が行われました! - 1's Hot!

 

今日はありがとうございました!


塚原:ありがとうございました!

 

インタビュアー:藤田敦也(立教大学3年)

写真(インタビュー時):井ヶ田和輝(法政大学3年)

 

 

 

【編集後記】

タイトルの通り今回は番外編という形で記事を書かせてもらいました。まだ大学生活やIVUSAの活動に対しての不安も多い中で、こうやってアクションを起こせるのは本当にすごいなと思います。「百問は一見に如かず」という言葉があるように、災害救援だけでなくその現場に行ってはじめて得られたことは今後も様々な場面で活かせる財産です。この記事を読んでいただいた方にもぜひ「行動に移してみること」をしてもらえたらと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。(藤田)